2012年11月25日日曜日
ブラッド・クルセイドPL向けスポイラー記事2:ブラッド・クルセイドにおけるアタッカーについて、その2
さて、前回に引き続いてアタッカー向け記事です。
今回はキャラクターの作り方をルールブックにそって見て行きましょう。
1、所属と武器の選択
最初に、この2つを選ぶことになります。これらを決めることで、取得できる武器グループのアビリティと所属グループのアビリティが決まります。
アタッカーにとって有用なアビリティとは、ダメージが増えるアビリティです。
ここでは、それぞれのなかで、そういったアビリティを挙げていくことにします。
武器、所属の順に、記載していきます。
・汎用
武器でも所属でもないじゃん。というツッコミはさておき。
汎用グループはどの狩人でも取得できるアビリティグループなので、こちらもチェックしておきます。
ダメージを増やすことの出来るのは、【強打】と【猛打】です。【猛打】は反動が大きく、3回も使用すれば打ち止めになってしまいますのでおすすめできません。逆に【強打】ですが、反動4は少々大きめではあるものの、武器、所属アビリティでダメージを上昇させる補助アビリティが取得できない場合は選択肢に上がるでしょう。
・杭
吸血鬼の部位ダメージが増える毎にダメージが増加する【狩人の誓い】と単純にダメージが1d6増える【二度打ち】を持つ、アタッカーに向いた武器です。
【狩人の誓い】は、発動するのにまず吸血鬼に部位ダメージを与える必要があり、どうしても戦闘の最初からダメージを増やすことができませんから、初期作成では【二度打ち】だけ取得し、攻撃、常駐グループのアビリティからダメージが上昇するものを取得してもよいでしょう。
【腸貫き】もなかなか強力です。ダメージは増えませんが、以前の記事で紹介した発動以後のダメージが上昇する変調である「重傷」を与えることができるため、取得の候補に挙がります。
【鬼殺し】は相手の無力化判定(BCp209 7・04・02)にマイナス3の修正を付けることができる強力なアビリティですが、これは補助アビリティなので【二度打ち】など他の補助アビリティと一緒に組み合わせることができない点には注意してください。
・刀剣
常駐でダメージが上がる【一刀流】【多刀流】がある、こちらもアタッカーに向いた武器です。
【連撃】はダメージが2d6も上昇しますが、このアビリティを組み合わせた攻撃では部位ダメージを与えることができないので、初期に取得する2つのアビリティのうち1つをこれにするのは、少なくともアタッカーの役割としてはおすすめできません。
【剪定】はダメージこそ上がらないものの、相手のモラル基準値を下げることができ、部位ダメージを与えやすくなるため、取得の候補に上げることができます(モラル基準値をマイナス2できれば、1レベルの吸血鬼であれば6点以上のダメージを与えれば部位ダメージを発生させられます)
おすすめとしては【一刀流】【多刀流】のどちらかを取得し、さらに汎用か所属アビリティからダメージが上昇するアビリティを探して取得することです。【剪定】でも構いません。
・鞭
何より2d6ダメージ、回避にマイナス2ペナルティという効果の【風斬り】が非常に強力です。
しかし【風斬り】以外には初期で取得できるアビリティにダメージを増加させるものがないため、汎用、所属グループのアビリティからダメージが上昇するものを取得するとよいでしょう。汎用グループから【強打】辺りがわかりやすいかと思います。
・十字弓
直接的にダメージを上昇させるアビリティがなく、あまりアタッカーには向いていない武器です。
もしアタッカーを作成するとすれば、【銀の矢】で「重傷」の変調を発動させ、以後のダメージを増加させることになるでしょう。あとは汎用、所属グループから有用なアビリティを見繕うことになります。
・人形
【出力上昇】【背面武装】は反動が少なく、ダメージが増加したり相手の防御判定にマイナスの修正を付けることのできる優秀なアビリティではありますが、如何せん増加するダメージが大きくないため、なかなか厳しいところです。補助アビリティであるため、汎用から【強打】を取得してとりあえず補うという方法も、アビリティの組み合わせのルールの問題で使えません。
補うとすれば、所属グループのアビリティから持ってくることになります。
・聖印
【捨て身】はかなり変わったアビリティで、自分の部位ダメージが増えると相手に与えるダメージが増加するというものです。増加するダメージはそれなりですが、部位ダメージを受けると自身が無力化されてしまう危険がある(BCp209 7・04・02)ため、リスクが高いアビリティといえます。
なにより、聖印グループのアビリティにはこれ以外にダメージが上昇するアビリティが初期作成では存在しないので、こちらもアタッカーに向いた武装とはいえません。
やはり汎用、所属グループのアビリティに頼ることになるでしょう。
やはり長くなってしまいました。
所属グループのアビリティについては、次回の記事に回すことにします。
では、今回はここまでです。
ブラッド・クルセイドPL向けスポイラー記事2:ブラッド・クルセイドにおけるアタッカーについて、その1
更新が遅くなって申し訳ありません。
さて、 前回の記事 では、ブラッド・クルセイドで、PCが取り得る役割をアタッカー、タンカー、サポートの3種類である。と定義し、以後の記事ではそれぞれについて説明する。というところまで書きました。
今回の記事はその一回目ということで、アタッカーの解説をしていきます。
まず、ブラッド・クルセイドの戦闘ルールをおさらいし、その上でどういったキャラクターがアタッカーに向いているのか、アタッカーとしてどういう動きをしていくとよいのか、について解説していきましょう。
1、ルールのおさらい
アタッカーが押さえておきたいルールはいくつかあります。
-アビリティの組み合わせについて
BCp175 1・06・02にあるとおりですが、一つの判定には一つだけ補助アビリティを組み合わせることができます。
つまり、ダメージが上がる補助アビリティを複数とっても、一回には一度しか使えないので無駄になるかもしれませんよ、ということです。
アタッカーのキャラクターは、初期に選択できる2つのアビリティとして、ダメージの上昇する攻撃アビリティ、補助アビリティ、常駐アビリティの中から、種別をバラバラに取ると無駄がありません。
-モラル基準値と部位ダメージ
アタッカーの役割とは、吸血鬼に速やかな死を与えるために部位ダメージを量産することだと言ってしまって構わないと思います。
BCp208 7・04 の通り、モラル0の相手にモラル基準値を超えるダメージを与えることで部位ダメージを与えることができます。 1レベル吸血鬼のモラル基準値は8です。
つまり、8点以上のダメージを安定して与えることができれば、1レベルのアタッカーとしては結構優秀な存在である。と言えるわけです。
-攻撃判定は失敗しやすい
ブラッド・クルセイドの攻撃判定は指定特技による判定を行い、成功すると組み合わせたアビリティによるダメージが発生します。その後、相手の防御判定となります。
この攻撃判定、指定特技を取得していると目標値は5です。2d6で5以上を出せば成功なのですが、そこそこ程度には失敗します。もし判定に不利なマイナスの修正が付き、目標値がさらに大きくなれば言わずもがな、です。
アタッカーはできるだけ、攻撃判定にマイナスの付く状態を避ける必要がありますし、できればプラスをつけておいたほうがいい、ということです。
-「重傷」と「逆上」について
上記で書いた、アビリティを使用する以外に、ダメージを上昇する方法を紹介しておきましょう、「重傷」の変調と、暴走の一種である「逆上」です。
変調(BCp213 7・09)は、いわゆるバッドステータスです。この中に「重傷」という、発動しているキャラクターが受けるダメージが2増加する、というものがあります。本来であれば、変調を与えるのはサポート役にまかせてもよいのですが、「重傷」を先んじて与えておいて、それからダメージをどんどんと与えていくという手もあるのを覚えておくとよいでしょう。
「逆上」は暴走の一種(BCp214 7・10・01)です。暴走はキャラクターの感情が「10」「20」「30」に達したときに発生します。(BCp214 7・10)暴走が発生した際に、感情属性が怒りであれば「逆上」になり、発動したキャラクターが与えるダメージが1d6増加し、逆に受けるダメージが3増えます。
この修正はかなり大きいため、アタッカーであればこの状態を狙っていく事になります。具体的なやり方は後々の記事で紹介しますが、「逆上」というものがあることは頭に留めておいてください。
以上が、ルールでおさらいしておきたいところです。
想定より長くなってしまったので、記事としては一度ここで切り上げようと思います。
次回以降は、上記を踏まえて、キャラクター作成から解説していきたいと思います。
さて、 前回の記事 では、ブラッド・クルセイドで、PCが取り得る役割をアタッカー、タンカー、サポートの3種類である。と定義し、以後の記事ではそれぞれについて説明する。というところまで書きました。
今回の記事はその一回目ということで、アタッカーの解説をしていきます。
まず、ブラッド・クルセイドの戦闘ルールをおさらいし、その上でどういったキャラクターがアタッカーに向いているのか、アタッカーとしてどういう動きをしていくとよいのか、について解説していきましょう。
1、ルールのおさらい
アタッカーが押さえておきたいルールはいくつかあります。
-アビリティの組み合わせについて
BCp175 1・06・02にあるとおりですが、一つの判定には一つだけ補助アビリティを組み合わせることができます。
つまり、ダメージが上がる補助アビリティを複数とっても、一回には一度しか使えないので無駄になるかもしれませんよ、ということです。
アタッカーのキャラクターは、初期に選択できる2つのアビリティとして、ダメージの上昇する攻撃アビリティ、補助アビリティ、常駐アビリティの中から、種別をバラバラに取ると無駄がありません。
-モラル基準値と部位ダメージ
アタッカーの役割とは、吸血鬼に速やかな死を与えるために部位ダメージを量産することだと言ってしまって構わないと思います。
BCp208 7・04 の通り、モラル0の相手にモラル基準値を超えるダメージを与えることで部位ダメージを与えることができます。 1レベル吸血鬼のモラル基準値は8です。
つまり、8点以上のダメージを安定して与えることができれば、1レベルのアタッカーとしては結構優秀な存在である。と言えるわけです。
-攻撃判定は失敗しやすい
ブラッド・クルセイドの攻撃判定は指定特技による判定を行い、成功すると組み合わせたアビリティによるダメージが発生します。その後、相手の防御判定となります。
この攻撃判定、指定特技を取得していると目標値は5です。2d6で5以上を出せば成功なのですが、そこそこ程度には失敗します。もし判定に不利なマイナスの修正が付き、目標値がさらに大きくなれば言わずもがな、です。
アタッカーはできるだけ、攻撃判定にマイナスの付く状態を避ける必要がありますし、できればプラスをつけておいたほうがいい、ということです。
-「重傷」と「逆上」について
上記で書いた、アビリティを使用する以外に、ダメージを上昇する方法を紹介しておきましょう、「重傷」の変調と、暴走の一種である「逆上」です。
変調(BCp213 7・09)は、いわゆるバッドステータスです。この中に「重傷」という、発動しているキャラクターが受けるダメージが2増加する、というものがあります。本来であれば、変調を与えるのはサポート役にまかせてもよいのですが、「重傷」を先んじて与えておいて、それからダメージをどんどんと与えていくという手もあるのを覚えておくとよいでしょう。
「逆上」は暴走の一種(BCp214 7・10・01)です。暴走はキャラクターの感情が「10」「20」「30」に達したときに発生します。(BCp214 7・10)暴走が発生した際に、感情属性が怒りであれば「逆上」になり、発動したキャラクターが与えるダメージが1d6増加し、逆に受けるダメージが3増えます。
この修正はかなり大きいため、アタッカーであればこの状態を狙っていく事になります。具体的なやり方は後々の記事で紹介しますが、「逆上」というものがあることは頭に留めておいてください。
以上が、ルールでおさらいしておきたいところです。
想定より長くなってしまったので、記事としては一度ここで切り上げようと思います。
次回以降は、上記を踏まえて、キャラクター作成から解説していきたいと思います。
2012年11月11日日曜日
ブラッド・クルセイドのスポイラー記事を書く意図について
と、言うわけでブログを作りました。
とりあえずはブラッド・クルセイドのスポイラー記事を書いていく事にします。
今回は、そもそも、なぜこの記事を書こうと思ったか、についてまとめておこうと思います。
序文 にも書きましたが、この記事はブラッド・クルセイドのデータ面をある程度スポイルする目的で書かれています。そもそもタイトルからしてスポイラーですし。
TRPGの楽しみの中には、色々なものがあります。
データを読み込んで、自分なりに有用なキャラを考えるという楽しみもそのひとつです。
しかし、その部分を煩わしく感じる人もいるでしょう、そこでこの記事を書こうと思いました。
そもそも、ブラッド・クルセイドの前作にあたる ハンターズ・ムーン が発売されたときも、この手の記事を書こうと考えていたことがありました。
が、ハンターズ・ムーンをわざわざ買って遊ぶような人は、データを読み込んでキャラを組み立てることが好きな人が多いだろう、と考え、結局書きませんでした。
ブラッド・クルセイドについても当初は同じように考えていました。
しかしブラッド・クルセイドを遊んでみた人の感想や、ブラッド・クルセイドに慣れていない方と遊んだ時の様子だと、ブラッド・クルセイドの世界設定や幸福周りのルールには興味があるが、データ面はそんなに関心がない、ないしは慣れていないのでうまく作れない、キャラクターの動かし方がわからない、といった様子を強く感じました。
そこで、そういった方々の参考になれば、もしくはそういった方々を相手にするGMさんの助けになれば、と思って一連の記事を書いていく事にしました。
何分、文章を書き慣れていないもので、想定通りの内容になるかは自分でもわかりませんが、ひとまずやってみようと思います。
よろしければ、ご意見ご感想をよろしくお願いします。
とりあえずはブラッド・クルセイドのスポイラー記事を書いていく事にします。
今回は、そもそも、なぜこの記事を書こうと思ったか、についてまとめておこうと思います。
序文 にも書きましたが、この記事はブラッド・クルセイドのデータ面をある程度スポイルする目的で書かれています。そもそもタイトルからしてスポイラーですし。
TRPGの楽しみの中には、色々なものがあります。
データを読み込んで、自分なりに有用なキャラを考えるという楽しみもそのひとつです。
しかし、その部分を煩わしく感じる人もいるでしょう、そこでこの記事を書こうと思いました。
そもそも、ブラッド・クルセイドの前作にあたる ハンターズ・ムーン が発売されたときも、この手の記事を書こうと考えていたことがありました。
が、ハンターズ・ムーンをわざわざ買って遊ぶような人は、データを読み込んでキャラを組み立てることが好きな人が多いだろう、と考え、結局書きませんでした。
ブラッド・クルセイドについても当初は同じように考えていました。
しかしブラッド・クルセイドを遊んでみた人の感想や、ブラッド・クルセイドに慣れていない方と遊んだ時の様子だと、ブラッド・クルセイドの世界設定や幸福周りのルールには興味があるが、データ面はそんなに関心がない、ないしは慣れていないのでうまく作れない、キャラクターの動かし方がわからない、といった様子を強く感じました。
そこで、そういった方々の参考になれば、もしくはそういった方々を相手にするGMさんの助けになれば、と思って一連の記事を書いていく事にしました。
何分、文章を書き慣れていないもので、想定通りの内容になるかは自分でもわかりませんが、ひとまずやってみようと思います。
よろしければ、ご意見ご感想をよろしくお願いします。
2012年11月10日土曜日
ブラッド・クルセイドPL向けスポイラー記事1:ブラッド・クルセイドにおけるPCの役割分担について
前回の記事で書いてもよかったんですが、以後、ルールブックについて。
ブラッド・クルセイド = BC
ハピネス・マシン = HM
リトル・レクイエム = LR
と省略して表記していくことにします。
例えば、BCp162 1・01 という表記があれば、ブラッド・クルセイドの162ページの1・01項の記載を参照してください、という意味です。
さて、具体的な内容に移っていきます。
今回の内容は「ブラッド・クルセイドにおけるPCの役割分担について」です。
役割とは、いわゆる攻撃役とかサポート役といったものです。
そこで、必要と思われる役割を挙げ、それぞれについて解説していくことにします。
1、アタッカー(高いダメージを出す人)
ブラッド・クルセイドの勝利とは、敵のボスである吸血鬼を死亡させることです。
具体的な方法として、部位ダメージを与えて(BCp208 7・04)相手を無力化状態にし、さらに部位ダメージを与える(BCp.209 7・04・02)ことで吸血鬼を死亡させることができます。
そして、そのためには、アタッカーが最低でも一人は必要になります。
BCp208 7・04 にあるとおりですが、部位ダメージを与えるにはモラル基準値以上のダメージを与えなければなりません。
吸血鬼のモラル基準値はレベル1で8、以降レベルが上がる毎に1ずつ増加します。(BCp224 1・10)
つまり、部位ダメージを与えるには最低でも8点のダメージを一度に吸血鬼に与える能力が必要です。
これを安定して行えるキャラクターがいないと、圧倒的なダメージを叩きだしてくる吸血鬼に対してジリ貧になり、勝利は難しくなります。
よって、アタッカーの出番になります。
2、タンカー(ブロックする人)
繰り返しになってしまいますが、吸血鬼は圧倒的な火力を持ちます。
何もせずにくらい続ければばあっという間にキャラクターは無力化されてしまうので、防御行動を行う必要が出てきます。
ブラッド・クルセイドの防御には、回避とブロックがあります。(BCp211 7・06)
攻撃対象が自分で行なう防御が回避、他人が攻撃のダメージを一部受けるのがブロックです。
このうち、回避は攻撃のダメージよって判定にマイナスの修正がかかり(BC212左上・回避の項)、さらに吸血鬼は高いダメージを出すので、かなり成功率が低い防御行動だと言えます。
もう一方のブロックですが(BC212右上・ブロックの項)これはダメージによるマイナス修正がかかりません。
というわけで、とりあえずブロックをしてみて、それでも足りなければ回避をするか諦めてダメージを受けるか、という流れが基本になってきます。
その流れ作り出すために、ブロックが得意な人の出番が生まれてくるわけです。
3、サポート(その他の仕事をする人)
ええっと、大変大雑把な括りで申し訳ないんですが。
その他にも、ブラッド・クルセイドで勝利するためにいたほうがよいPCというのがいます。
例えば、吸血鬼に変調を与える(BCp213 7・09)役割のPC。
連携攻撃(BCp207左上・連携攻撃の項)を行なうキャラクター。等々です。
この辺りは、パーティーの戦術にもよるので、必ず必要というPCといえるわけではありませんが、押さえておくと戦いがぐっと楽になります。
勝利の道筋をまさにサポートする、そういう役割も大事だと言えるわけです。
ブラッド・クルセイドのPCの役割というのは大体この3つに大別されるのではないかと思っています。
押さえておきたいところは、ブラッド・クルセイドはモラル基準値を抜かないと有効打にならないため(BCp208 7・04)、アタッカーが大事で、そのアタッカーを守るタンカーやサポートがいると、より勝利に近づける、というところです。
通常想定されるPC人数4人のセッションであれば、アタッカーが2人、タンカーが1人、残りがサポートかアタッカーといった構成が無難でしょうか。
実際には、専業のキャラクターばかりではなく、あるPCがアタッカーとタンカーを兼務、といったようなことはありえますので、ざっくりと、ではありますが。
それでは今回はこのあたりにしておきます。
今後の記事では、それぞれの役割別に、どういったデータのキャラクターが望まれやすいのか、またどういった行動をしていくと勝利に近づけるのか、について記載していく予定です。
今回の記事に限らず、ご意見ご感想、記事への希望などをコメントでお待ちしております。
ブラッド・クルセイド = BC
ハピネス・マシン = HM
リトル・レクイエム = LR
と省略して表記していくことにします。
例えば、BCp162 1・01 という表記があれば、ブラッド・クルセイドの162ページの1・01項の記載を参照してください、という意味です。
さて、具体的な内容に移っていきます。
今回の内容は「ブラッド・クルセイドにおけるPCの役割分担について」です。
役割とは、いわゆる攻撃役とかサポート役といったものです。
そこで、必要と思われる役割を挙げ、それぞれについて解説していくことにします。
1、アタッカー(高いダメージを出す人)
ブラッド・クルセイドの勝利とは、敵のボスである吸血鬼を死亡させることです。
具体的な方法として、部位ダメージを与えて(BCp208 7・04)相手を無力化状態にし、さらに部位ダメージを与える(BCp.209 7・04・02)ことで吸血鬼を死亡させることができます。
そして、そのためには、アタッカーが最低でも一人は必要になります。
BCp208 7・04 にあるとおりですが、部位ダメージを与えるにはモラル基準値以上のダメージを与えなければなりません。
吸血鬼のモラル基準値はレベル1で8、以降レベルが上がる毎に1ずつ増加します。(BCp224 1・10)
つまり、部位ダメージを与えるには最低でも8点のダメージを一度に吸血鬼に与える能力が必要です。
これを安定して行えるキャラクターがいないと、圧倒的なダメージを叩きだしてくる吸血鬼に対してジリ貧になり、勝利は難しくなります。
よって、アタッカーの出番になります。
2、タンカー(ブロックする人)
繰り返しになってしまいますが、吸血鬼は圧倒的な火力を持ちます。
何もせずにくらい続ければばあっという間にキャラクターは無力化されてしまうので、防御行動を行う必要が出てきます。
ブラッド・クルセイドの防御には、回避とブロックがあります。(BCp211 7・06)
攻撃対象が自分で行なう防御が回避、他人が攻撃のダメージを一部受けるのがブロックです。
このうち、回避は攻撃のダメージよって判定にマイナスの修正がかかり(BC212左上・回避の項)、さらに吸血鬼は高いダメージを出すので、かなり成功率が低い防御行動だと言えます。
もう一方のブロックですが(BC212右上・ブロックの項)これはダメージによるマイナス修正がかかりません。
というわけで、とりあえずブロックをしてみて、それでも足りなければ回避をするか諦めてダメージを受けるか、という流れが基本になってきます。
その流れ作り出すために、ブロックが得意な人の出番が生まれてくるわけです。
3、サポート(その他の仕事をする人)
ええっと、大変大雑把な括りで申し訳ないんですが。
その他にも、ブラッド・クルセイドで勝利するためにいたほうがよいPCというのがいます。
例えば、吸血鬼に変調を与える(BCp213 7・09)役割のPC。
連携攻撃(BCp207左上・連携攻撃の項)を行なうキャラクター。等々です。
この辺りは、パーティーの戦術にもよるので、必ず必要というPCといえるわけではありませんが、押さえておくと戦いがぐっと楽になります。
勝利の道筋をまさにサポートする、そういう役割も大事だと言えるわけです。
ブラッド・クルセイドのPCの役割というのは大体この3つに大別されるのではないかと思っています。
押さえておきたいところは、ブラッド・クルセイドはモラル基準値を抜かないと有効打にならないため(BCp208 7・04)、アタッカーが大事で、そのアタッカーを守るタンカーやサポートがいると、より勝利に近づける、というところです。
通常想定されるPC人数4人のセッションであれば、アタッカーが2人、タンカーが1人、残りがサポートかアタッカーといった構成が無難でしょうか。
実際には、専業のキャラクターばかりではなく、あるPCがアタッカーとタンカーを兼務、といったようなことはありえますので、ざっくりと、ではありますが。
それでは今回はこのあたりにしておきます。
今後の記事では、それぞれの役割別に、どういったデータのキャラクターが望まれやすいのか、またどういった行動をしていくと勝利に近づけるのか、について記載していく予定です。
今回の記事に限らず、ご意見ご感想、記事への希望などをコメントでお待ちしております。
ブラッド・クルセイドPL向けスポイラー記事:序文
とりあえず、ブログを作って最初の記事になります。よろしくお願いします。
さて、タイトル通り、この記事では ヴァンパイアハントRPG ブラッド・クルセイド のPL向けにスポイラーめいた内容を書いていきます。
内容としては、ブラッド・クルセイドを遊びたいけど、データ的な部分に自信がない、そもそもその部分にあまり興味がない、という人が、それなりに活躍できるキャラクターを作成する参考になる程度を目指していきます。
逆に、データを自分で読み取ってキャラクターを作るのが楽しいという方、もうブラッド・クルセイドに慣れていて、さらに強力なキャラクターを作りたいと考えている方には物足りない内容になる…予定です。
ご意見、ご感想など、いただければ幸いです。
それでは、次回の記事から内容に移っていきましょう。
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