2016年2月9日火曜日

サタスペシナリオ:バレンタインデー・イズ・デッド

2時間くらいでサタスペのシナリオを作りました。良かったら遊んでください。
テストプレイとかしてませんので、とくに後半のイベントはバランスが取れてない可能性があります。



シナリオ名:バレンタインデー・イズ・デッド

このシナリオは、チームカルマ「ガクダン」を修得した、初めてか1~2回の成長をした4~6人の亜侠を対象とします。
主なルールはライヴ、CD販売、情報、血戦、恋愛です。
また、通常の進行とは違い、1日にできることは1回の計画行動、指定された場所でのライブ。睡眠となります。
「無理」のルールを使用した場合、睡眠ができなくなる代わりに追加で1回行動することができます。

シナリオ概略
オオサカで大人気の金髪碧眼ドイツアイドル集団NSD48。
その実はナチスドイツが洗脳のために送り込んだアイドルクローン兵士だったのだ。
亜侠たちは音楽の力でその野望を打ち砕くことになるのだった。

オープニング
亜侠たちはライブハウスで今まさにライヴの真っ最中です。
ここでライヴの判定を行わせてください。会場は「ライブハウス」です。
ライヴ終了後、楽屋に一人の男が入ってきます。
「いいね、今夜のお前たちは最高にロックだったぜ。」
そう言いながら近づいてきた客の顔を見た亜侠達はそれがエルヴィスであることに気が付きます。

客のいなくなったライブハウスでエルヴィスは亜侠たちへ写真をいくつかホオリ投げながら話し始めます。
写真には、キュートな格好をした金髪碧眼の美少女たちが48人写っています。
・こいつらは「NSD48」だ。知ってる奴もいるかもな?今オオサカで一番人気のアイドルだ。
・実はこいつらはナチスドイツの手先だ。
・こいつらの音楽には聴くだけでナチスドイツの信徒になるサブリミナルが含まれている。
・5日後のバレンタインに大阪ドームで配信付きの大規模コンサートを行い、洗脳の仕上げにするつもりだ。
・そこでだ。お前たちにはその邪魔をして欲しい、当然音楽でだ。
・うまく言ったら、大物プロデューサーを紹介してやろう。
・おれが本物のエルヴィスかって?そんなことはどうでもいいだろう?

彼はこの依頼をこなせば、CDを10000枚、タダでリリースさせてくれると約束します。
また、それとは別に一人につき札束一つの報酬を約束します。

・オオサカの音楽業界はやつらのプロデューサーに牛耳られてる。だからお前たちの自由におれは賭けたいのさ。

というわけで、亜侠は5日後に迫るコンサートをぶっ潰すために動くことになりました。

このシナリオでは、一日一人につき一回の計画行動→ライブ→睡眠の順番で処理することを改めてPLに伝えてください。
「無理」を行うと睡眠ができなくなる代わりに追加で1回の計画行動を行うことができます。
コンサートまで5日ありますので、5回行うことになります。

■計画行動
計画行動では通常通り情報収集や買い物などを行うことができます。
自分たちで会場を押さえてライブやCD作成を行っても構いません。
また、それ以外に「間引き判定」を行うことができます。

情報収集の項目

NSD48
トンデモ・ゴシップ・音楽 1/3/4
1:「いつでも金髪碧眼の美少女に会える!」が謳い文句のアイドル。48人の金髪碧眼ドイツ美少女で構成されている。トップアイドルはマルガレータ。プロデューサーのハーブストの個人面談によってのみ採用が決定されることが憶測を呼んでいる。
3:ナチスドイツの組織SSギャルズのから選別されたマルガレータの遺伝子を培養してメンバーを作成している。
4:バレンタインイベントでCDに付属しているチケットと交換でもらえるチョコレートには洗脳薬が入っていて、食べるとナチスドイツの信奉者になる。

間引き判定
NSD48を色々な手段で襲撃、籠絡して数を減らすことができます。
任意の環境値で難易度9の判定を行ってください。成功度の分、メンバーが減ります。
判定に失敗した場合、肉体点が1d6、ファンブルの場合1d6+3点減ります。
トップアイドルであるマルガレータ以外の47人を減らすことができます。



■ライブ
コンサートにただ乗り込んでも人数で追い返されることは間違いありません。エルヴィスが言うには当日までにファンを集めて一斉に乗り込むべきだと言います。
そのために、毎日1つの会場を押さえてくれると言います。
会場は1D6を振って以下のものを使用します。
1:アメリカ村(トレンド)
2:関帝廟(宗教)
3:大阪会場刑務所運動場(スポーツ)
4:大阪城(パフォーマンス)
5:十三忍者村(ワビサビ)
6:大阪ゴミ処理場(美術)
どのライブ会場でも、会場は野外音楽堂として扱います。(現在のファンの数によって客の数が1/10になることがあるのを忘れないで下さい)
また、各会場に設定された趣味を持っている亜侠はそれにまつわるMCを行うことで演奏の難易度を-1できます。

■ライブ当日
亜侠たちはファンを連れて大阪ドームへ向かいます。
ドームでは今まさにNSD48が歌いだそうとするところです。
・マルガレータ「それでは聞いてください!恋する我が闘争!」
そこにファンとともに雪崩れ込んでいきます。観客と観客のぶつかり合いです。
大阪ドームにいる観客は5000人です。
この時点で生き残っているNSD48の人数×100人を観客の数に加えてください。
また、情報収集でNSD48の情報のSL3/4の情報を手に入れている場合は、それぞれ1000人ずつ観客の数を減らします。
おそらくこのままではファンの数で負けてしまうでしょう。
ここで亜侠たちは演奏を行ってファンを活気づけることができます。
ライブと同じ判定を行います。難易度は9です。ただし演奏成功度表を参照せず、現在のファンの人数×全員の成功度の合計を計算してください。
ライブイベント表で6が出た場合、相手のファンの一部ががこちらのファンに成ったとして表の結果を無視してさらに1d6×1000人の数を追加してください。
算出されたファンの数がNSD48の観客数を上回れば、通り抜けることができます。
上回らなかった場合、NSD48の観客数から算出したファンの数を引いてください。
亜侠たちは「爆発n(nはNSD48の観客数-算出したファンの数)」の攻撃を受けたとして処理を行ってください。
通常の爆発の効果を受けた時と同じように肉体の判定を行うことができます。

ファンとメンバーを通りぬけ、壇上までたどり着くとそこにはトップアイドルであるマルガレータと、プロデューサーのハーブストが立っています。
ハーブストは「ドイツ第三帝国のォォォォ!完全完璧な計画がァァァァァ!貴様らごときにィィィィ!」と叫び
マルガレータが「私以外のメンバーは全てクローン、あなた達を消せば何度でもNSD48はよみがえり活動をすることができるわ。」といいます。
血戦を開始してください。ジオラマは公式サイト配布のライブハウスです。マルガレータとハーブストを壇上に、亜侠達は壇上の下に配置するようにしてください。

■結末
観客を通り抜けられず/血戦で全滅した。
ご愁傷さまです。

観客を通り抜けられなかったが、かろうじて命は残った。
PLが望むのであれば、1年後に行われる記念コンサートに乗り込むことをエルヴィスが提案します。
亜侠全員の年齢を1点増加し、ダメ人間の異能と代償を1つずつ得て再度このシナリオに挑むことができます。

マルガレータとハーブストを倒した。
亜侠たちを絶賛の嵐が包みます。君たちの演奏を望む声が会場中を満たしたとき、警官隊がなだれ込んで来ます。
「こっちだ!」というエルヴィスの声の方へ振り向くと、ヘリコプターが用意されており、亜侠たちはそれに乗って去ることができます。
ここで睡眠を行い精神点を回復した後。CD販売の判定を行ってください。CD作成は約束通り無料で10000枚作成することができます。
そのセールスの結果を演出しながら、エルヴィスは報酬の札束一つを全員に渡します。
そして「お前たちの音楽、最高だぜ。ロックはお前たちに預けた。」といって去っていきます。
こうしてオオサカを救ったバンドの伝説が始まりました。

NPC

マルガレータ
「究極♪最強♪ナチスドイツは世界一♪」
NSD48のトップアイドルにして他メンバーのクローン元です。データはスーパースター。

ハーブスト
「ナチスドイツのォォォォ!アイドルはァァァァ!世界一ィィィィ!」
NSD48を使ってオオサカを占領する計画を実行している科学者です。データはSSの狂的科学者。

2015年3月15日日曜日

ざっくりどどんとふでマスカレイドスタイルを遊ぶための設定方法

タイトルの通り。
せっかく基本ルールブックβ版が無料公開されたのだから、どどんとふで楽しく遊ぼう!というわけで、自分が遊ぶときに設定している方法を書いてみます。
ざっくりなので、どどんとふの基本的な使い方やマスカレイドスタイルのルール説明は省きます。
※私がすごく好きなマスカレイドスタイルの卓動画ありますので是非ご覧ください。参考になると思います。
 http://www.nicovideo.jp/mylist/35007864

1、ルールブックをDLする。
公式サイト(http://nowriver.sakura.ne.jp/)からダウンロードしてください。「マスカレイド・スタイル基本ルール改定β版」です。
とりあえず必要に応じて読んでおいてください。

2、どどんとふの設定ファイルをダウンロードする。
5分で作りました→ https://www.dropbox.com/s/hbzih4dmxcnrid7/maskare.sav?dl=0
とりあえずダウンロードして保存してください。

3、どどんとふにプレイルームを作る。
どどんとふ(公式配布Ver.1.46.13以上)で、新規プレイルーム作成をクリックします。
特に設定等せず、そのまま作成ボタンを押します。
左下の新規プレイルーム作成
何もせず作成をクリック










4、ダウンロードした設定ファイルをロードする。
左上のファイルをクリック→表示されたメニューからロードをクリック。
表示されたメニューから特に何もいじらずに実行をクリック。
ロードをクリック

そのまま実行















ファイルを指定する画面が開くと思いますので、先ほど保存した設定ファイルを指定してください。

切り替わって大体こんな画面が表示されるはずです。








5、マップ画像を設定する。
なんでもいいのでマップ画像を設定しましょう。設定しないとちょっと見づらいです。
この辺りはどどんとふそのものの設定になるので省きます。
ねっ、簡単でしょう?



設定そのものはこれで終わりです。あとはコマを置いたり、カードを引いたりして遊びましょう。
その辺りはどどんとふの使い方を調べてみてくださいね。


さて、ここからはわかってる人向けにちょいと個人的なやり方。
・事前にチャットパレットにxGyでよく使う判定を書いておくとすげー楽。(命中と回避と受けとか
・カードはマップの上で右クリック→手札置き場の作成で手札置き場を作っておいたほうが後々面倒がない。
・あとコマを置いたりして設定をいじったあとセーブしといたほうがいいぞマジで。

以上です。何かの参考になれば幸いです。
ご質問やご意見はコメントやtwitterに頂けると嬉しいです。

追記
チャットのタブに申請用とかいうのが追加してあるのはなんでかというと、特にテキストセッションだとセッションを行うメインのチャットタブにロールプレイと平行して活躍演技の申請を記入すると煩雑になるので、活躍演技の申請だけを行うタブがあったほうが楽という経験によります。

2014年1月1日水曜日

マスカレイドスタイル「今年限定ヒロイン誕生!~怪人寿司ゾンビ」

201X年正月、どこかの平和な街。
そこで暮らすとある一家、特徴があるとすれば、三人の姉妹がいることと、両親の仲がとても悪いこと。
元旦から頼んだお寿司に父親の好きなネタが入っていなかったとかなんとかで喧嘩を始める始末。
両親の喧嘩にうんざりして、三人姉妹は近所の神社に初詣に行くのだが…。

マスカレイドスタイル「今年限定ヒロイン誕生!~怪人寿司ゾンビ」

『私達が世界の平和を守らなきゃダメなの?!』

PC1
行動原理/守りたいもの 宿命/仲裁者
BA推奨 美少女仮面の力の取得推奨
あなたは三人姉妹の長女だ。初詣に行った近所の寂れた小さな神社で「今年の神様」を名乗る老人とであった。
彼は「(今年の干支)年限定ヒロイン」になって今年一年の平和を守ってほしい、その代わり、両親の仲をラブラブにしてやろう、と言ってきた。
そして、今、町内では人間にないがしろにされた寿司たちを操って人間を襲う、怪人寿司ゾンビが暴れているとも。
あなたは、ちょっとだけ考えたが、持ち前の正義感から他の姉妹とともに「(今年の干支)年限定ヒロイン」になることに決めた。

PC2
行動原理/興味本位 宿命/出会いの予感
DA推奨 美少女仮面の力の取得推奨
あなたは三人姉妹の真ん中だ。長女と同じように「今年の神様」に「(今年の干支)年限定ヒロイン」として戦ってほしいと言われた。
正直そんな使命には興味はなかったが、試しに神様に衣装を着せてもらったところ、とても可愛かった。
そう、あなたは「(今年の干支)年限定ヒロイン」、この姿ならきっと目立てるし、周囲からもちやほやされるだろう。

PC3
行動原理/功名心 宿命/心変わり
SA推奨 美少女仮面の力の取得推奨
あなたは三人姉妹の末っ子だ。他の姉妹と同じように「今年の神様」に取引を持ちかけられた。
しっかりと勉強して、いい大学を出て、バリバリのキャリアウーマン、自立した女性になる!という夢のあるあなたにとって
そんなことをしている暇はない!と思ったが、両親の喧嘩が収まれば、これまで以上に勉強に取り組めると考えなおした。
「(今年の干支)年限定ヒロイン」。頼りにならない2人の姉をうまく動かして、とりあえずパパっと目の前の事件を片付けよう。

PC4
行動原理/使命 宿命/鋼の友情
SA、DA推奨
あなたは三人姉妹の父だ。実は刑事で、地元警察の刑事課で日夜ご町内の平和のために頑張っている。
妻の注文した寿司セットに大好きなあのネタがないことに腹を立て、つい妻と寿司セットをなじってしまったところ
突然怪人寿司ゾンビを名乗る変なやつが現れ、妻と寿司セットを怪物にしてしまったではないか!
とても信じられないことだが、どうにかしなければならない。

※公式サイト配布のデッドスシ・スタイルと追加データ02の掲載のガジェットでなんとかするといいと思います。


2013年9月1日日曜日

マスカレイドスタイル「目覚める大蛇」ハンドアウト

ハンドアウトを書く練習をしよう3弾。
マスカレイドスタイルで響鬼、しかも戦国時代の話を考えてみました。

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時は戦国。
騒乱の時代にも人の世を脅かす怪異「魔化魍」と、それに立ち向かう超人「鬼」達がいた。
だが正義だけでは渡ってゆけぬのが戦国の世、諸国はそれぞれに「鬼」を召し抱え、あるいは修行の果てに「鬼」に変ずる力を得た大名すらいた。
戦国の戦いがまさに超人達の物になろうとしていた頃、諸大名にある噂が走る。
-日本国の皇たる力を示す剣、天叢雲剣をその身に宿し「魔化魍」オロチ、再び現世に復活せり。
マスカレイドスタイル「目覚める大蛇」
これは歴史に記されぬ「鬼」達の壮絶な戦いの物語である。

このシナリオのハンドアウトは各PC統一です。

PC1~4:BA推奨/鬼限定
君達はいずれかの戦国大名に仕える「鬼」、もしくは「鬼」に変身することのできる大名その人である。
日本国の皇たる力を示す剣こと天叢雲剣と、その剣を身体に宿す「魔化魍」オロチ。
君達それぞれに下った主命はそのオロチを倒し、天叢雲剣を手に入れてくること。
各々の胸に決意を秘め、君達はオロチの待つ出雲国へ向かうのだった。
※鬼同士のバトルロイヤルになる予定です。
 戦鬼の取得や、超人体が前提のガジェットの取得の有無は全くの自由です。
 むしろ、変わった鬼を作成して他のPLを驚かせてみてはいかがでしょうか?
 バトルロイヤルではありますが、求めるものは勝敗ではなくドラマであることは事前にご理解ください。アクトもBAにこだわりません。

マスカレイドスタイル「Mの復讐/憎悪の連鎖」ハンドアウト

 ハンドアウトを書くのはシナリオを書く練習になるそうです。
 というわけで、マスカレイドスタイルのハンドアウトをまた書いてみました。
 実際のセッションの募集は、前の記事の分が片付いてからになると思いますが、練習の意味も込めて上げてみることにします。

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N県S市、とある港街。
人間を怪人へと変える「メモリ」が闇市場に流通するこの街では、凶悪犯罪が絶えることはない。
しかし、それに立ち向かう正義もまた、この街には存在した。
超常犯罪捜査課、「メモリ」による事件を専門に扱う警察組織。
そしてそこに所属するのは、運命の導きによって「メモリ」の力を使いこなす一人の刑事。
正義の活躍によってかろうじて平和を保つこの街に、新たな脅威が忍び寄る。
マスカレイドスタイル「Mの復讐/憎悪の連鎖」
今日もこの街に、正義の駆ける音が響く。

PC1:BA推奨/人間(リント)推奨
君はN県S市に設置された超常犯罪捜査課に所属する刑事だ。
ただし、運命の導きによって君は「メモリ」を使い「仮面ライダー」に変身する特別な力を持っている。
今日も捜査で街を探索していると、美しい女性が怪人に襲われる場面に遭遇した。
※マシンドライバーの取得を推奨します
 原典のように、特定の対象への復讐心を持っているかや、メモリをどうやって手に入れたかは、自由に決めてかまいません。

PC2:SA・DA推奨/人間(リント)推奨
君は「メモリ」の力を手に入れ、個人的な流儀でこの街で戦ってきた。
正義や悪は一面的なもの、せめて自分が守れるものだけは守ろうとして。
そんなある日、以前から君が面倒を見ていた青年が怪人へ変身し暴れているという話が舞い込んできた。
君は「メモリ」を手にいてもたってもいられず走りだした。
※ドライバーを取得するのか、それともドーパントなのかは自由です。
 探偵やヤクザ、地元の名士などがふさわしいでしょう。アーキタイプの孤独のスカーフェイスもアクトを変更すれば合うかもしれません。

PC3:BA・SA推奨/人間(リント)推奨
君はN県S市出身で、色々あったが今では気ままな旅人だ。
普通の旅人と違うところがあるとすれば、その手に「メダルドライバー」があることだ。
鴻上ファウンデーションという会社から請け負った高額な報酬の仕事。
それは「メダルドライバー」を手に全国を旅すること、そして「メダル」と「ドライバー」は決して奪われないこと。
なぜ高額かはすぐわかった。どうもこの「ドライバー」にセットする「メダル」を狙って「グリード」と呼ばれる怪人が襲いかかってくるものらしい。
巻き込まれた運命にため息をつきながらも、あなたは旅を続け、ついに生まれ育ったS市に辿り着いた。
※メダルドライバーを取得してください。
 それ以外は自由です。

PC4:SA推奨/人間(リント)推奨
鴻上ファウンデーション所属、ライドベンダー隊隊長。それが君の肩書だ。
君の直属の上司であるファウンデーション会長の指示の下、未確認生命体から人類を守るという高い意欲を持ってこれまで突き進んできた。
しかし、会長がPC3という風来坊に「メダルドライバー」を与え、なおかつ自由にさせたことは凶行としか思っていない。
自分もS市へ行きます!という君に、会長は「それが君の望みならそうしたまえ!」と笑顔で答えるのだった。
※何からのガジェットで変身をするかどうかは自由です。
 原典のように、あとから取得するのもドラマチックでしょう。

2013年8月28日水曜日

マスカレイドスタイル「ファイナル・バトルファイト」のハンドアウトを公開してみます。

 マスカレイドスタイルのGMに挑戦したいと思っています。オリジナルシナリオで。
 シナリオにPLの意見を取り入れていきたいので、ハンドアウトを先に公開し、メンバーを集めた上でシナリオを詰めていこうと考えました。
 下記にハンドアウトを記載します。
====================================================================

 -バトルファイト。
 自らの種族の生存権を賭け、全ての生命の頂点を決める戦い。
 時が流れ、戦いが伝説となった現代に、突如現れるアンデッド達。
 そして、己の意志に関わらず戦いに巻き込まれる戦士たち。
 戦いの勝者は?そして、その果てに何がもたらされようというのか?
 マスカレイドスタイル「ファイナル・バトルファイト」
 新たな黙示録が今、幕を上げる。

 PC1:BA推奨/オルフェノク限定
 あなたはオルフェノクだ。多くのオルフェノクが所属するスマートブレインとは距離をおいている。
 しかし、あなたと同時期にオルフェノクになった《大切な人》の急速な灰化を止めるためには、スマートブレインの奴等が探す「オルフェノクの王」が必要なのだ。
 ※初期状態、及びシナリオ中にギア・システムを手に入れるかどうかは任意ですが、取得の有無については事前にご相談ください(OPに反映させたいと思います)
 大切な人の設定を決めてください、大切な人は末期的な状態まで灰化が進み、いつ完全な灰化が訪れてもおかしくありません。
 セッション開始後、スマートブレインと実際に距離を置くかどうかは自由です。作成時のデータでもSB社所属にまつわるガジェットを取得していてかまいません。

 PC2:BA推奨/人間(リント)、及びラウズシステムまたはカードデッキシステムの所有を推奨
 あなたはミラーワールドでの戦いに勝利し、願いを叶えることができた勝利者だ。
 ともに闘った戦友もライバルも皆あなたが倒した。全てを犠牲にして。
 そんなあなたに「BOARD」という組織の研究者から接触があった。
 「人類の生存のために、あなたの力を借りたいのです。」
 ※願いがなんであったか、また、あなたに影響を与えた人はどういう人物だったかを考えてください、最終的な決定はセッション開始後でもかまいません。
 BOARDから渡されたラウズシステムか、ミラーワールド消滅後も何故か手元に残ったカードデッキシステムで戦うことを想定しています。

 PC3:推奨アクト無し/アンデッド及び、ジョーカー取得を推奨
 この現代に突如開始された「バトルファイト」の中で「ジョーカー」と呼ばれる執行者として、あなたは覚醒した。
 あなたの中には全てのアンデッド及び、バトルファイトを阻害する者に対する強烈な闘争心がある。
 例えそれを否定しても「戦え!」という呼び声が聞こえなくなることはない。
 ※ジョーカー取得を強く推奨します。アーキタイプが存在しないので、潜伏する不死戦士を改造するとよいかもしれません。
 ジョーカーもしくはアンデッドでない場合は、本来ジョーカーが担うはずだった役割を担当することになった別個体、という扱いになります。 その場合でも、怪人であるほうがいいでしょう。
 ラウズシステムを所持するかどうかは完全に任意です。

 PC4:SAもしくはDA推奨/人間(リント)推奨
 巷を騒がせる未確認生命体による事件。
 あなたはそれを阻止するために《未確認生命体対抗組織》に所属することに決めた。
 あなたの力がどこまで通用するかはわからない、しかし何もせずにはいられなかったのだ。
 ※リント推奨です。リント以外の場合、記憶を失った怪人や、人間に興味を持ち味方している怪人としてください。
 SAUL、BOARD、ZECTなど、何らかの未確認生命体対抗組織に属していることを推奨しますが、独自に戦おうとしている個人でも大丈夫でしょう。
 なんらかの変身システムを所持する・シナリオ中に取得するかどうかは完全に任意です。

twitterなどで、募集をかけようと思いますので、ご興味のある方はよろしくお願いします。

2013年8月24日土曜日

りゅうたまのGM向けTips

 以前にこちらにまとめていただいたものがこちらで引用されたりしているわけですが。
 わあ、恥ずかしい。と思ったわけです。
 というわけで、補記というわけではありませんが、いくつか思うことを書こうと思います。
 ちなみにりゅうたま、というTRPGシステムはこちらで無料公開されています。公式ブログの記事も大変参考になりますので、ご興味をもたれた方はごらんになってください。

 ◆旅歩き
 私が旅歩きをシナリオに盛り込む理由のうち、一番大きなものは「キャラクター付け」です。
 たとえば、旅歩き判定(特別疲れたり、身体を痛めたりせずに歩きつけるかどうか、の判定です)で、周りが成功しているのにあるキャラだけ失敗したりすると「ああ、あいつは身体が弱いんだなぁ」とか「都会っ子なので旅は苦手なんだなぁ」というイメージを抱くことができます。
 判定の結果に積極的にイメージを付けることで、キャラクターのイメージを深めていく使い方です。
 誰かがサポートをしたから野営チェックが成功した。彼が方向チェックをすると得意分野のはずなのになぜか毎回失敗する。
 そういった旅情の風景をうまく表現すると、旅歩きをするだけで豊かな物語が生まれたりします。
 また(これを言うと意外な顔をされたりしますが)りゅうたまの旅歩きは過酷ではあるものの、それ自体でキャラクターが死んでしまうようなことはあまりありません。
 (失敗し続けて食料と水をすべて失って初めて判定にマイナスの修正が加わり始め、しばらくそれが続くと最終的には倒れてしまいますが)
 なので、トラブル続きの旅になってしまっても突然悲惨な結果が生まれたりすることがないのもよい点だと思います。

 まず気楽に旅歩きをして、生まれたキャラクター性を生かしてシナリオを引っ張っていく、というやり方が気楽にできるというのは、りゅうたまの強みですね。 

 ◆竜人(ゲームマスター用キャラクター)
 りゅうたまには、GMが「竜人」というキャラクターを作成し、物語に登場させるルールがあります。
 竜人が(システム的に)できることは
 1、化身として旅人の前に現れて旅人を導く
 2、ブレスを使用して旅人の手助けをする
 3、竜人の色(司る物語の種類で変わります)によってシナリオの方向性を明示する
 あたりが挙げられると思います。
 
 1、化身
 竜人は普段は竜のような翼としっぽを生やした人間の姿をしていますが、別の姿に変身して旅人の前に登場することができます。
 こう書いてしまえばこれだけですが、ルールとしてGMがNPCを登場させ、PCを導くという行為が規定されているだけでそれを行うハードルが格段に下がるというのは、強みだと思います。
 シナリオに竜人の登場シーンを盛り込まなくても、困ったときのために覚えておいて損はないルールです。

 2、ブレス
 ブレスとは、竜人が起こす奇跡のことです。(お決まりのネタですが、いわゆる吐息である必要はありません、いや、吐息で行うという演出でもよいのですが)
 ブレスは判定をクリティカルに変えたり、時間を巻き戻す/未来へ吹き飛ばす、旅歩きを成功させるなどの強力な効果を持ちます。
 他システムにもこういったブレイクスルー能力はありますがそれらとの違いは、GMの用意するキャラクターが使用するということで、シナリオの流れを読んで使用の提案をすることができる。という点です。
 きつめの旅歩きを用意したけど大丈夫かなぁ、というときは事前に旅歩きが楽になるようなブレスを選択しておくというような使い方ができるため、シナリオ作りが楽になると思います。

 3、色によるシナリオの方向性の明示
 竜人には緑、青、赤、黒という色(イメージカラー)があります。
 それぞれ、緑=一般的な冒険旅行 青=家族、絆 赤=戦い、競争 黒=死、復讐、サスペンスなど と、取り扱いやすい物語が違います。
 これらを事前にPLに提示することで、今回の雰囲気はこういうものだよ、と伝えることができます。
 また、それぞれの色によって使用可能になるブレスがあり、シナリオ中に想定した方向へ導くこともできます。

 ◆街づくり(世界づくり)
 街の設定をみんなで作っていこう、というルールです。色々な使い方ができるルールです。
 例えば、PLの意見を採用することでシナリオに愛着を持ってもらい、モチベーションを高めることができます。
 また、シナリオのネタが思いつかないときは、先に街を作ってもらってそこからネタを拾う、という使い方もできます。
 実際、街づくりを行い、それに登場したものを盛り込んだ旅歩きをするだけでかなり出来合いのシナリオっぽくなると思います。
 世界づくりはそれの世界版で、キャンペーンを行うときに使うとうまく機能するでしょう。

 ◆一般的なシナリオをりゅうたまっぽくする
 逆に、一般的なシナリオの作り方をりゅうたまっぽくする。という方向性で考えてみます。
 シナリオによく盛り込まれるダンジョンアタックやシティアドベンチャーを行う部分ですが、これを思い切って旅歩きに置き換えてしまうというのはおすすめしたいやり方です。
 例えば、ダンジョンアタックは旅歩きの判定をしつつ、途中に何らかの判定(敏捷+敏捷でしのび歩き、敏捷+知力で罠探知、体力+敏捷で割れ目を飛び越える など)をはさんでそれっぽくすることができます。
 失敗したら、戦闘を行ったりダメージを与えたり、方向チェックのように進める距離を縮めるのもりゅうたまらしい解決方法だと思います。
 情報収集は、情報を持っているキャラクターが旅歩きをしないと行けないような距離にいる。という置き換えをするとそれっぽくなります。
 例えば、盗賊ギルドでの情報収集を「情報を持っている盗賊は身の危険を感じて次の街に逃げてしまった。できるだけ早く旅をしてあいつに追いつかないといけない」とするだけで、りゅうたまのシナリオの出来上がり、というわけです。
 
 色々と書きましたが、何かの参考になれば幸いです。
 ルールブックにも、GM向けにページが割いてあり、参考になる内容になっていますので、そこにも是非目を通されてください、公式ブログの記事も参考になります。
 また、おれはこういうりゅうたまの遊び方をしてるよ!という話があればぜひお聞かせください。

 個人的に、りゅうたまというシステムは「判定をさせて、結果を盛り上げる」とうまく回るシステムだと思います。上記に挙げたようにシステムがそれをサポートするような使い方ができると感じるからです。
 そして、それはそんなに難しいことではなく、旅歩きをする理由を作り、ゆっくり旅歩きをしてもらって、思ったこと/感じたことを素直に口にしてわいわいと遊ぶ、それだけのことだと思います。

 せっかく無料ですし、りゅうたまに一度触れてみてはいかがでしょうか?おすすめですよ。